変化する市場

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一戸建て住宅の売買市場は、1990年代初頭をピークに徐々に縮小傾向にあります。売買市場が縮小してきた背景としては、1990年代初頭のバブル崩壊以降、一戸建て住宅の市場価格は低下基調となったため、市場で売却をしたいと希望する人が減少した事が背景にあります。バブル崩壊前までは日本には土地や戸建て住宅の価格は上昇し続けるという土地神話があったため、積極的に不動産の売買をする人が多かったのですが、その神話が崩れたため、土地や一戸建て住宅の購入に慎重姿勢を取る人が増えたのです。また一戸建て住宅よりも売却しやすいマンションの購入を希望する人が増えた事も、戸建て住宅の売買市場が縮小した背景にあると言われています。

縮小基調が続く戸建て住宅の売買市場ですが、今後は再び緩やかに拡大していくと予想されます。その理由として、2010年代に入ってから日本の景気が好転した事を受け、土地価格や不動産価格が上昇に転じたことが挙げられます。これまであまり良い売却価格が付かない事を理由に売却を躊躇していた人が、相場の反転を受けて売却しても良いと考えるようになってきているのです。マンションに比べると市場流動性が低いという特徴は未だに健在ではありますが、土地価格が今後も上昇していくと予想される中、土地の取得に対して前向きな人は着実に増加してきています。こうした将来の土地価格に対する楽観的な見方が、戸建て住宅の売買市場を下支えすると予想されます。